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お国柄で口コミにも違い? 日韓台で調査

石塚ゆかり准教授

 日本と韓国、台湾では口コミにどんな特徴があるのか−。青森大の石塚ゆかり准教授(社会言語学)がそんな研究に取り組んでいる。観光地と病院の評判に関する口コミについて、三つの国・地域の計1200人を対象に調査。比較分析することで魅力の有効なアピール手法をつかみ、交流の拡大や訪日外国人旅行者の取り込みに役立てる狙いだ。
 口コミは会員制交流サイト(SNS)の普及でサービス業のマーケティング方法として注目されるが、国・地域ごとの特徴を分析する研究は珍しい。本年度から4年間続ける予定で、文部科学省の科学研究費助成事業にも採択された。
 それぞれの国・地域で20代の大学生と60歳以上のシニア層の計400人にアンケートを実施。訪れるなどした観光地と病院の評価に関し、家族や友人、ネット上の不特定多数の人に何をどう伝えるかや、受け手がどう解釈するかを調べる。
 石塚さんは昨年、日本と韓国で病院に関する口コミの経路などを先行調査した。医師や看護師の対応に不満なとき、日本人で病院側に直接苦情を言うのは2割強にとどまり、7割が家族や友人に不平を漏らして悪い評判が拡散しやすい状況だった。一方、韓国人は5割強が病院に直接訴え、家族などに伝えるのは4割以下と違いが目立った。
 今回は、良い評判と悪い評判ではどちらを口コミで伝えることが多いか、どんな表現が使われるかなども比較分析する。
 石塚さんは「国・地域ごとに口コミの特徴を解明することで互いに接する際のポイントを把握し、交流促進につなげたい」と話す。


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2016年09月26日月曜日


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