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岩手沿岸から映画館姿消す 19年の歴史に幕

最後の上映を見届けようと列をつくる映画ファン

 岩手県宮古市にある岩手県沿岸で唯一の映画館「みやこシネマリーン」が25日、閉館し、19年続いた常設館の歴史に幕を下ろした。運営してきた「みやこ映画生活協同組合」は存続する。公共施設での上映会や東日本大震災後に被災地を巡回した無料上映は続ける。
 閉館を前に台風10号豪雨で市中心部が冠水するなど被害に遭ったものの、無事に最終日を迎えた。最後の上映作品は「千と千尋の神隠し」と「サウンド・オブ・ミュージック」だった。
 上映を前に櫛桁(くしげた)一則支配人は「改めて皆さんに支えられた劇場だったと感じています。最後はぜひ映画館で楽しんでほしい作品を選んだので、楽しんでください」とあいさつ。閉館を見届けようと駆け付けたファンで満員になり、温かい拍手も湧いた。
 シネマリーンは1997年4月に開館。85席と62席の2スクリーンで、これまで921作品を上映した。2001年に約5万人だった入場者は震災後、2万人を割り込み維持が難しくなった。今後は二つの映写機を宮古市民文化会館と釜石市のライブ施設「釜石PIT」に移して有料の定期上映会を開く予定。本年度中に計3回、来年度以降は月1回の日程で開催する。


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2016年09月26日月曜日


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