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<福島第1>海中がれき回収開始 20km圏

海中で回収された漁網などが陸揚げされた=福島県浪江町の請戸漁港

 東京電力福島第1原発の周辺20キロ海域で26日、東日本大震災の津波で発生した海中がれきの回収作業が始まった。震災から5年半、手付かずで放置されていた。福島県漁連は来年2月までに作業を終え、対象海域での操業を模索する。
 初日は相馬双葉漁協(相馬市)の小型船約30隻が出航。突起物が付いた金属製器具をロープで海中に垂らし、底をさらった。約3時間の作業で丸太1本、わずかな量の漁網などが回収された。モニタリングの後、専門業者が処分を進める。
 がれきの陸揚げはいわき市の久之浜、四倉、豊間と、福島県浪江町の請戸の計4港を活用する。第1原発から半径5キロ圏の海域では回収を行わない。
 20キロ海域は、試験操業の自粛が続く。相双漁協で請戸地区の代表役員を務める高野一郎さん(69)は「がれきの存在が漁再開の障害になっていた。早期に操業できることを期待している」と話した。
 県漁連の野崎哲会長は「試験操業の自粛海域を縮小する第一歩。コウナゴ漁が始まる来年3月には、20キロ海域での試験操業開始を目指したい」と述べた。


2016年09月27日火曜日


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