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銀河、霹靂…ブランド米 東北で競争激化

百貨店に並ぶ東北のブランド米。産地間の競争は激しさを増す=仙台市青葉区

 東北でブランド米の産地間競争が激しさを増している。今秋は岩手県産の「銀河のしずく」がデビューし、青森県産の「青天の霹靂(へきれき)」が県外販売を本格的に開始。他県も新たな高価格帯米の市場投入に向けた準備を急ぐ。国による生産調整がなくなる2018年産以降の市場を見据え、各産地でブランド化の動きが加速する。

<2本柱で>
 銀河のしずくは10月4日に岩手県内、7日に県外での販売がスタートする。炊き上がりの白さと程よい粘りが特長。発売と同時に達増拓也知事や農協関係者らが東京や関西などに出向き、県産米のトップセールスを展開する。
 17年には「岩手118号」の市場投入も控える。県は銀河のしずくと合わせた2本柱でブランド化を推進する計画だ。今秋の銀河のしずくは2キロ袋のみの販売だが、県産米戦略室は「来年以降につながる売り方をしたい」ともくろむ。
 昨年デビューした青天の霹靂は、県内での作付面積を約3倍に増やし、販路拡大への準備を整えた。16年産の農協概算金(60キロ、1等米)は昨年比1500円高の1万4500円で、強気の価格設定となった。
 青森県としては待望のブランド米。全農青森県本部は「他県の上位品種のつや姫、ゆめぴりか、コシヒカリなどをにらんで決めた。市場の引き合いにも期待できる」と意気込む。

<復権狙う>
 宮城県では18年、もっちりした食感が特長の低アミロース米「東北210号」が売り出される。7月には村井嘉浩知事をトップとしたみやぎ米ブランド化戦略会議を設置した。年度内に名称や販売戦略を決め、米どころの復権を目指す。
 主力品種の「ひとめぼれ」が奨励品種に指定されたのは1991年、「ササニシキ」は63年で、主産地としての存在感は激しい産地間競争の中で薄れつつある。県は東北210号を起爆剤にした県産米のブランド力アップの青写真を描く。
 東北のブランド米作りをけん引してきた山形県産「つや姫」の農協概算金は1万5500円。全国トップクラスだが、昨年と同額に設定した。意識するのは新潟県が17年に投入予定の「新之助」だ。高価格帯米の市場動向を見極めるため、あえて据え置いた。
 「あきたこまち」を生んだ秋田県は新品種の開発を進めている。18年に有望系統を選抜し、22年ごろの市場デビューを目指す。県農林政策課は「生産意欲の維持、向上を図るためにも高価格帯米は必要。他県の後じんを拝しているが、開発を急ぎたい」と話す。


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2016年09月27日火曜日


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