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<しおかぜ球場>甲子園の土で聖地に

甲子園球場と同じ種類の土に入れ替えるしおかぜ球場

 宮城県南三陸町は歌津地区の平成の森しおかぜ球場に、甲子園球場(兵庫県西宮市)と同じ種類の土を入れたグラウンドを整備する。東日本大震災後、職員を派遣してくれた西宮市とのパイプを生かした。高校時代に甲子園でプレーした佐藤仁町長は「東北の野球の聖地に」と大きな大会の誘致に力を入れる。
 しおかぜ球場(1万2260平方メートル)は1991年に完成し、老朽化のため改修を迫られていた。町は今年1月、応援職員の派遣を受け、交流ができた西宮市側に相談し、甲子園グラウンドを整備する阪神園芸(西宮市)の協力を取り付けた。
 内野グラウンドの約3割の土に、甲子園球場と同じ鹿児島県産の黒土と火山灰を使用。コストを抑えるため、その他は岩手山の火山灰混合土などを配合する。
 水はけと水持ちが良く、適度な水分を保てるのが特長で、イレギュラーが少ないといった使いやすいグラウンドを提供できるという。今秋に工事を開始、早ければ来年5月に使用を始める。
 町によると、阪神園芸がグラウンド整備を担う東北の球場は、楽天Koboスタジアム宮城(仙台市宮城野区)に続き2カ所目。
 仙台商高の遊撃手として夏の甲子園大会に出場した佐藤町長は「スパイクがさくさく刺さり、スライディングすると、ふわっと舞い上がる土を鮮明に覚えている」と説明。「学校のグラウンドは仮設住宅が立ち、スポーツを我慢してきた子どもにご褒美として使ってほしい」と語る。
 整備費は1億8576万円。コンディションを保つため普段から土をかき起こす必要があり、維持管理費はかさむ見込み。町は高校野球の県予選や甲子園を目指す東北の強豪校向けの合宿を受け入れていく考えだ。


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2016年09月28日水曜日


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