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害獣撃退新装置「効果あり」 クマに応用へ

害獣撃退装置の効果を説明する高野さん

 宮城県内でクマやイノシシによる被害が相次ぐ中、精密部品加工の小野精工(宮城県岩沼市)が開発に取り組んだ害獣撃退装置の実証試験結果がまとまり、農家などモニターの85%が効果があると回答した。同社は本年度中の発売を目指す。
 撃退装置は太陽光パネルと蓄電池でレーザーを発生させ、昼は緑、夜間は赤のレーザー光を照射して害獣を追い払う。電源がない山間部でも利用が可能。価格は未定だが、45万円程度を軸に検討している。
 実証試験は6、7月に行った。モニター機15台のうち13台を岩沼市など県内10カ所と、平川市や山形県高畠町、南相馬市の農地などに設置。イノシシやハクビシンなどに悩まされていた11台の設置先から「効果あり」と報告があった。
 実証試験に先立ち、1月からモニター協力した高野りんご園(宮城県亘理町)の高野誠一さん(71)は「設置した当日からイノシシが来なくなった」と語る。
 アヤメ園を整備しようと350株を植えたが、ミミズを探すイノシシに荒らされていた。モニターが終わったところ、翌日から再びイノシシが出没した。
 小野精工の小野宏明会長は「害獣が横行する農地では作物だけでなく人間を守る必要もある。増加するクマ被害にも対応できるよう改良を重ねたい」と話す。


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2016年09月28日水曜日


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