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<裏方さんGO>水がめ守る 厳しい目

ダムの設備を点検する簗場さん

釜房ダム管理所専門官 簗場賢一さん(48)

 河川の様子を映し出す13個のモニターに向けるまなざしは厳しい。「自然が相手。データだけでは対応できない」。宮城県川崎町小野大平山にある釜房ダム管理所。専門官の簗場賢一さん(48)は言う。
 釜房ダムは名取川や広瀬川の洪水を防ぐのが大きな役目だ。仙台市の水道水の約4割を賄い、田畑や工場にも水を供給する。設備点検から河川パトロールまで幅広い仕事を通して、地域の「水がめ」を守る。
 今夏は台風への対応に追われた。気象情報会社から提供される最新のデータと、蓄積された50年分の雨量や台風進路の情報を突き合わせ、数週間前から職員総出で対策を練った。上陸時には管理所に泊まり込み、河川の水位や堤防の状態の監視を続けた。
 綿密な準備と状況に応じた判断が欠かせない。今後も気を抜けない時期が続くが、「市民の暮らしを支えているというやりがいを感じる」と疲れを見せない。
 四季折々で違った表情を見せる釜房湖には年間約9000人が訪れる。中にはごみや灯油を捨てに来る人もいる。小船を操り、水質調査やごみ回収にも精を出す。「水の質は生活の質を決める。休んではいられない」と笑顔を浮かべた。(鈴木俊平)

◎ここも魅力/展望台から望む絶景

 ふれあい学習資料館の展望台から眺める釜房湖は絶景です。周囲の山は季節ごとに彩りを変えるので、いつ来ても楽しめます。近くの国営みちのく杜の湖畔公園ではキャンプができます。ダムの見学ツアーもあります。満喫するには1日では足りませんね。

<釜房ダム管理所>業務時間は午前8時半〜午後5時15分。土、日、祝日、12月29日〜1月3日は休業。ふれあい学習資料館は業務時間内に見学可能。ダムの歴史を紹介するビデオ、周辺に生息する魚や昆虫の標本などを見ることができる。入館無料。連絡先は0224(84)2171。


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2016年09月28日水曜日


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