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仮設での営み活写 「笑顔の裏に悲しみ」

仮設住宅の住民の暮らしを撮影している管野さん=仙台市青葉区のニコンプラザ仙台フォトギャラリー

 東京電力福島第1原発事故後、福島県浪江町から栃木県那須塩原市に避難したアマチュア写真家管野千代子さん(70)の写真展「仮設住宅の暮らし」が、仙台市青葉区のアエル29階にあるニコンプラザ仙台フォトギャラリーで開かれている。管野さんは「宮城県に避難している人たちにも見に来てほしい」と期待している。
 管野さんは2010年夏から、福島県飯舘村でのどかに暮らす人々の撮影に取り組んできた。原発事故後は同県内の避難先や、14年冬に移った那須塩原市の自宅から浪江町など各地の仮設住宅を訪ね、様変わりした町の風景や人々の営みを撮影している。
 会場には、浪江町や飯舘村を離れて福島市や二本松市などの仮設住宅で暮らす人々を収めた作品40点を展示。縁側で談笑する住民たちや愛犬と並んでほほ笑む男性、成人式の晴れ姿を祖父母に見せようと仮設住宅を訪れた若者の写真などが並ぶ。
 写真には多くの笑顔があふれているが、管野さんは「原発事故によって平凡で穏やかな暮らしを奪われた人たちは、これまでにたくさんの涙を流してきた。つかの間の笑顔の裏にある悔しさや悲しみを伝えたい」と語る。
 仮設住宅の暮らしをテーマに写真展を開くのは今年6月の東京会場に次いで2回目。10月4日まで。午前9時半〜午後6時(最終日は午後3時まで)。日曜、祝日は休館。入場無料。連絡先はニコンプラザ仙台フォトギャラリー022(715)1490。


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2016年09月28日水曜日


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