宮城のニュース

被災地から移住 思い共有サロン50回

鳴瀬サロンに集まり近況報告する参加者ら

 東日本大震災後、宮城県東松島市旧鳴瀬町から仙台圏に移住した被災者たちで毎月開催してきた交流会「鳴瀬サロン」が50回の節目を迎えた。つらい被災体験や、古里を離れ新たな地で生活を再建する苦労などを分かち合ってきた。参加者は「これからも顔を合わせ、思いを共有していきたい」と励まし合う。
 50回目のサロンは、仙台市青葉区中央市民センターで10日にあった。26人が集まり、1人ずつ近況を報告し節目を祝った。歌やギターのステージもあり、盛り上がった。
 毎回参加している山田利雄さん(67)は東松島市野蒜の自宅が被災し、現在は太白区のマンションで暮らす。「互いの顔を見るだけで安心できた。つながりができて、本当に心強い」と語る。
 サロンは震災後、青葉区が開いた被災者交流会に参加した鳴瀬地区出身者らが中心となり、2012年8月にスタート。月1回の交流会を開催し、不安や親族を亡くした悲しみなどを互いに打ち明けてきた。
 毎回20人前後が参加。手芸やコンサートなど、みんなで楽しめる企画を取り入れて継続してきた。東松島市に戻って生活再建した後も、サロンに参加し続けるメンバーがいるという。
 サロン代表の尾形かよさん(73)=青葉区=は「当初は涙ながらに思いを語る人も少なくなかった。同郷の被災者同士、ここでしか話せないことがあった」と振り返る。「今後も互いの誕生日を祝うなどの企画を考えながら、和やかに活動を続けたい」と話す。


2016年09月28日水曜日


先頭に戻る