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<鎌鼬美術館>議会が補助金反対 開館ピンチ

旧長谷山邸の土蔵。美術館は1階部分を改修して開館する

 秋田市出身の暗黒舞踏家土方巽(1928〜86年)が被写体の写真集「鎌鼬(かまいたち)」(69年刊)の撮影地、秋田県羽後町田代地区に10月22日開館予定の「鎌鼬美術館」がここに来て資金難に見舞われている。事業費約1130万円の半分を占める町の補助金が、議会の反対で見込めなくなったためだ。整備を進める地区住民らは、自己資金の積み増しや寄付金を募るなどして予定通りの開館を目指す。
 羽後町議会は26日、同美術館整備事業への補助金として一般会計補正予算案に計上された約565万円を削除する修正案を賛成多数で可決した。美術館の運営母体となる地区住民らによるNPO法人「鎌鼬の会」の自己資金不足や整備計画への不安などが理由だった。
 鎌鼬の会は27日、急きょ理事会を開いて対応を検討。自己資金約120万円と、インターネットで小口寄付を募るクラウドファンディングで集まった約200万円を基に美術館を整備し、予定通り開館することを確認。開館後は自己資金の増額や寄付を募って資金に充てる方針を決めた。
 同会の長谷山信介会長(67)は「展示用備品の数を減らすなどして開館し、徐々に美術館の内容を充実させたい。寄付は幅広く呼び掛けていく」と話した。
 同美術館は、写真集にも登場する地区の旧長谷山邸の土蔵を改修して整備。写真集の作品11点や関連資料を展示する。開館日には「鎌鼬」を撮影した米沢市出身の写真家細江英公さん(83)をゲストに招く。
 連絡先は鎌鼬の会事務局0183(62)5009。


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2016年09月28日水曜日


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