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<台風10号>岩泉140戸停電 道路寸断も

山間部の町道が崩落し、倒壊した電柱。懸命の停電復旧作業が続く=28日午前11時55分ごろ、岩手県岩泉町鼠入

 山間部を中心に140戸の停電が続く岩手県岩泉町内では400本の電柱が倒壊・流失し、その新設に手間取っている。東北電力は復旧作業に連日約100人を投入しているが、道路の寸断で工事車両がたどり着けない現場が多く、全戸復旧のめどは立っていない。
 町役場から南に約4キロの鼠入(そいり)地区。道路は削られ、流木が橋に堆積している。鼠入川沿いの町道の電柱も被害を受け、地区内の160戸中4戸で停電が続く。
 東北電は同日、電柱を新設するため掘削機で直径約50センチ、深さ約2.5メートルの穴を掘り進めた。町内に約500本の電柱を立てる計画で、これまでに約400本の設置を完了した。
 山間部では各所で道路や橋が寸断され、12〜16メートルの電柱を運ぶ車両が入れない場所が多い。岩盤が硬く、掘削に半日を要する場合もある。
 避難所から自宅に通う鼠入地区の畜産業橋場宏さん(79)は「夜は避難所で過ごすので不便はないが、電気が通れば家族と自宅に戻れる」と言う。
 町北部の安家(あっか)地区に住む運転手林下善貴さん(50)は浸水被害があった自宅の2階で暮らす。「町が仮設住宅を整備する話はうわさで聞いた。停電でテレビが見られず、情報が入ってこない」と不満を漏らす。
 東北電岩手支店の城内太配電専任課長は「過去に例がないほど道路被害が多く作業が難航している。一日も早く復旧したい」と話した。


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2016年09月29日木曜日


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