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<二口林道>全線舗装へ 宮城側17年度着工

 仙台市太白区秋保町と山形市山寺を結ぶ林道「二口線」(二口林道、全長約19キロ)の宮城県側約10キロについて、林道を管理する県が2017年度に全区間の舗装工事に着手することが28日分かった。山形県側約9キロは舗装済みで、秋保−山寺間の全線が舗装道になる。紅葉シーズンの1カ月程度だった通行期間が、18年には春〜秋にかけて通行可能になり、仙山間の観光交流が一層活発になりそうだ。

◎春から秋の通行可能に

 宮城側約10キロの林道は現在、急勾配や急カーブの一部区間計4.8キロが舗装済み。宮城県は今月初めに認められた国の地方創生道整備推進交付金を活用し、砂利道5.3キロの舗装に取りかかる。事業費は3億円で、県は半額を支出する。
 道幅は現在と同じ4〜5メートルのまま。マイクロバス以上の大型車は通行できない。県は詳細設計に向けて調整中で、17年度には着工し、18年5月ごろに舗装道の全線利用開始を目指す。
 県境付近は標高が約1000メートルあり、冬期間は積雪で通行できない。雪崩や雪解け水で砂利道が削られるため、現在は夏季を補修期間に充て、紅葉シーズンのみ開通させていた。
 全線が舗装道になれば補修期間が不要になり、新緑から紅葉まで楽しめるようになる。沿道には奇岩の国指定名勝「磐司(ばんじ)」、二口番所跡など観光名所があり、秋保温泉や山寺を訪れる観光客が往来しやすくなる。
 宮城県林業振興課は「自然環境を保護しつつ、観光の活性化を図っていきたい」と説明している。

◎秋季限定開通今年は見送り 台風10号で被害

 山形県は28日、毎年紅葉シーズンに合わせて期間限定で開通している山形市山寺と仙台市太白区秋保を結ぶ林道二口線(二口林道、全長約19キロ)について、台風被害のため今年は全線で開通を見送ると発表した。
 山形県によると、台風10号などの影響で、のり面保護工事が中断し、完了が11月中旬までずれ込んだ。舗装されていない宮城県側では、道路の一部が流されたり、路肩が崩れたりする被害もあり、通行できない状態だという。
 二口林道は毎年10月から一定期間、全線開通している。昨年は10月3日から1カ月の開通期間に計4397台が通行した。


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2016年09月29日木曜日


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