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被災前の野蒜描く 画家故佐佐木氏の作品寄贈

古山副市長(左)に油絵を寄贈する桑島さん

 宮城県石巻市飯野川地区の出身で相模原市を拠点に活動した画家佐佐木幸一氏(1931〜2009年)が東松島市野蒜地区の石切り場を描いた油絵を、いとこの桑島茂さん(79)=仙台市青葉区=が26日、東松島市に贈った。東日本大震災からの観光復興の一助になればと願う。
 15号の作品でタイトルはない。佐佐木氏が旧制石巻中(現石巻高)に通っていた終戦直後に描いた。仙石線旧野蒜駅のプラットホームから、当時盛んだった採石場を望んだ光景を淡いタッチで表現している。
 作品は、桑島さんの父が佐佐木氏から譲り受け、自宅に飾っていた。父が亡くなった後、30年以上、物置で保管していたという。
 桑島さんは今年6月、野蒜、宮戸両地区の観光関係者による「観光奥松島の会」設立を知り、観光に役立ててもらおうと傷んだ作品を修復するなどした。
 桑島さん夫妻は26日に東松島市役所を訪れ、古山守夫副市長に作品を手渡した。桑島さんは「地元の人に見てもらい、思い出を掘り起こしてほしい」と語った。
 古山副市長は「油絵は野蒜地区の産業の面影を示している。10月に旧野蒜駅舎内にオープンする震災伝承館に飾りたい」と述べた。


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2016年09月30日金曜日


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