岩手のニュース

<台風10号>泥かき出し ボランティア奮闘

床下の泥出しに取り組むボランティア=30日午後1時40分ごろ、岩手県岩泉町鼠入

 台風10号豪雨から1カ月となった30日、甚大な被害が出た岩手県岩泉町では約250人の災害ボランティアが泥のかき出しなどに汗を流した。寸断された町道の復旧が進み、山間部集落へも入れるようになった。県社会福祉協議会によると、同町ではまだ234件のボランティア派遣要請に応えられておらず、引き続き参加を呼び掛ける。
 町役場の南4キロにあり、9月16日まで孤立していた鼠入(そいり)地区の無職中村ヒデ子さん(62)宅には30日、15人のボランティアが入った。
 増水した鼠入川が1階の床上約40センチまで浸水し、家には大量の泥や枝が流入。ボランティアは額に汗を浮かべながら、スコップで床下の泥をかき出した。
 中村さんは「手が付けられず壊そうかと思っていたが、ボランティアが来てくれたので思いとどまった。一生懸命やってくれて、感謝してもしきれない」と話した。当面は仮設住宅への入居を希望する。
 中村さん宅を訪れた京都市の大工見習い馬場亮汰さん(22)は、休みを利用して27日に岩泉町に入った。NPOが運営する無料宿泊所に寝泊まりし、10月18日まで活動を続ける。
 馬場さんは「家は住人が愛情を持って、こだわりを詰め込んだ空間。住み続けたい、片付けたいという前向きな気持ちを後押しできたらいい」と張り切る。
 県社協によると、同町には1カ月で延べ6983人のボランティアが入った。県社協と盛岡市は、盛岡から岩泉への日帰り無料送迎バスを10月も継続する。JRバス東北もボランティア参加者について同区間の路線バスを無料にする。


関連ページ: 岩手 社会

2016年10月01日土曜日


先頭に戻る