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<台風10号>諦めない 家族ら不明者捜索

小本川流域で、たい積した流木の下を確認しながら行方不明者を捜索する県警と消防の合同捜索隊=30日午前9時30分ごろ、岩手県岩泉町乙茂

 台風10号豪雨を受け、2人の行方が分かっていない岩手県岩泉町で30日午前、県警と消防が合同で小本(おもと)川流域の捜索に当たった。町を濁流が襲ってから1カ月。「諦めずに手掛かりを見つけたい」。山間部では行方不明の母親を自ら重機で捜す男性の姿もあった。
 岩泉署員10人と消防隊員5人が参加。鼠入(そいり)川橋と女神橋間の約2キロを二手に分かれ捜索した。署員らは川べりに上がった流木を動かすなどし、隙間に手掛かりがないかを見て回った。
 同町安家(あっか)の建設業小上智成さん(45)は自ら重機を操作し、父吉美さん(75)と共に毎日、家ごと安家川に消えた母八重子さん(74)を捜している。
 30日も自宅周辺を捜索した小上さんは「見つかるまで捜索する。今は一日も早く見つかってほしいという思いだけ」と強調した。
 盛岡市の福祉施設職員岩舘弘幸さん(36)は、同町穴沢に住んでいた父の五郎さん(76)を亡くし、祖母サツさん(93)はいまだ行方が分かっていない。
 岩舘さんは「もう1カ月たったのかという思いだ。祖母も何とか見つけ出し、父と共に見送ってあげたい。諦めることはできない」と語った。
 岩泉署によると、今後の捜索は月命日を中心に、新たな情報や家族から要望があった時に実施する方針。同署地域課の藤沢洋一巡査部長(35)は「行方不明者全員を見つけられず、もどかしく感じている。できるだけ早く発見し、家族に報告したい」と話した。


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2016年10月01日土曜日


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