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<一文字写経>「心」続々 寺再建へもう一歩

寄せられた一文字写経に感謝する早坂さん

 東日本大震災で全壊した宮城県山元町笠野地区の徳泉寺を再建しようと、檀家(だんか)総代らでつくる復興委員会が4年前から行ってきた「一文字写経」の活動が目標に近づいてきた。願いを込めた1文字を記したはがきとともに、納経料5000円を納めてもらい再建資金にする仕組みで、2日には徳泉寺の本寺「徳本寺」(山元町坂元)で、寄せられた思いに感謝するイベントがある。
 徳泉寺は大津波で檀家200軒とともに本堂など全てが流失。2011年4月に寺から数キロ離れた水田で本尊が発見されたことで再建の機運が高まり、12年3月に一文字写経の活動が始まった。
 希望者には写経用のはがきと振込用紙を郵送。はがきに経文などの漢字1文字を書いて返送する。「檀家の人たちのよりどころになるという一心で踏みとどまっていただいた」と住職が信じて「一心本尊」と名付けた本尊を描いた金属製のお守りが謝礼として贈られる。写経は寺の再建後、本尊の下に納められる。
 全国から郵送されたはがきは約1500枚。納経料を2口以上納める人もおり、これまでに計5700口(2850万円)が集まった。簡素に設計した本堂建立に当面必要な3000万円までもうひと息だ。
 寄せられた文字で最も多いのは「心」という。早坂文明住職(65)は「1字を選ぶことで書く方の思いが出る。震災から5年半たち関心が薄くなっているが縁を感じられたら1文字寄せていただきたい」と話す。
 2日のイベントは徳本寺住職でもある早坂さんの法話をピアノ演奏や映像とともに聞く「法話ライブ」。一文字写経のイメージソング「ひとつの心」を制作したシンガー・ソングライターで奈良県の住職やなせななさんも出演する。午後2時開始で、入場無料。
 一文字写経は住所、氏名を書いてファクス0223(38)1495へ申し込む。連絡先は徳本寺(38)0320。


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2016年10月02日日曜日


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