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<台風10号>岩泉で罹災証明書発行

罹災証明書の発行手続きをする住民=1日午前8時40分ごろ、岩手県岩泉町役場

 台風10号豪雨で被災した岩手県岩泉町は1日、建物の被害程度を認定する罹災(りさい)証明書の発行を始めた。町民に家屋などの被害調査結果を伝えた。町内全域の調査が難航して発行が遅れていたが、被災から1カ月が過ぎてようやく態勢が整った。支援金の受け取りや仮設住宅への入居基準が示され、被災者は生活再建への一歩を踏み出した。
 町役場では午前8時20分ごろに受け付けが始まった。混雑時は待ち時間が1時間を超え、整理券が配布された。
 町は被災4日後の9月3日、被災家屋調査を始めた。同28日までの判定結果では被害に遭った住宅は855棟で、うち仮設住宅の入居基準となる「全壊」か「大規模半壊」は625棟だった。
 岩泉町では被害が町全域に及んだため調査する職員が足りず、宮古市や久慈市と比べ手続きが遅れていた。9月中旬以降は盛岡市などから72人の応援職員が駆け付けた。
 2階建ての自宅が天井付近まで浸水した同町岩泉向町の会社員佐藤忍(しのぶ)さん(37)は全壊の判定だった。「ようやく一段落という感じ。仮設住宅に入居しながら、支援金を活用して自宅の修繕を進めたい」とほっとした表情を浮かべた。
 同町岩泉向町に1人で暮らす中村範子さん(77)方は1階が床上70センチまで浸水し、床板を剥がして泥をかき出した。
 代理で町役場を訪れた兄の知愛(ともよし)さん(79)=盛岡市=は大規模半壊の判定を受け「全壊だと思っていた。補助がないよりはいいが、町内は高齢者や女性ばかりなのだから手厚く支援してもらいたい」と望んだ。


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2016年10月02日日曜日


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