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<アングル宮城>言葉 希望をともす

【指で】<病と向き合い 堂々生きる そこから始まる 地平線に 太陽が 昇る>。ベッドの上で、わずかに自由になる指先でパソコンを操り、詩を書く。岩崎さんにとって創作は生きることそのものだ=9月中旬、仙台市青葉区の自宅

 紡ぎ出す一つ一つの言葉が明日への希望をともす。仙台市青葉区の詩人岩崎航(わたる)さん(40)は筋ジストロフィーと闘いながら、創作の日々を送る。
 3歳で発症し、徐々に全身の筋力が低下。立つことさえ難しくなり、10代で自ら命を絶つことも頭をよぎった。周囲の支えで気力を取り戻し、25歳で詩の世界に光明を見いだした。

 誰もがある
 いのちの奥底の
 燠火(おきび)は吹き消せない
 消えたと思うのは
 こころの 錯覚

 自作の五行歌が出版社の目に留まり、2013年に詩集『点滴ポール 生き抜くという旗印』(ナナロク社)を刊行。多くの人たちの胸に響いた。
 今年7月、相模原市の障害者施設で起きた惨事に心を痛めた。「人の価値は障害の有無で決まらない」と岩崎さん。生き抜く尊さを詩に重ねていく。(写真部・佐々木浩明)


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2016年10月03日月曜日


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