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<岩手国体>海仲間の支援 追い風に

復旧したヨットハーバーで行われた国体のセーリング競技

 いわて国体第2日の2日、岩手県「宮古市でセーリング競技が始まった。会場のリアスハーバー宮古は東日本大震災で大きな被害を受けたが、全国からの支援を受けて復活。地元関係者は「宮古は頑張っていると全国に発信できる」と感慨深げだ。
 選手・監督約580人が来場。岸壁には白い帆のヨットが並び、選手らが次々と青い海に艇を滑らせた。
 ハーバーは高さ11.5メートルの津波で管理棟や艇庫が全壊し、約80隻のヨットやシーカヤックなどが流失。震災と同じ2011年の8月に予定された北東北インターハイのセーリング競技は開催できず、会場は由利本荘市に移された。
 「5年後の国体はできるのかと不安だった」と県ヨット連盟副会長で宮古市議の橋本久夫さん(61)。46年前の地元国体でもセーリングが行われ、「再び全国から選手が集い、競い合う姿を見られる」と喜ぶ。
 NPO法人「いわてマリンフィールド」副理事長で市総務部長の滝沢肇さん(59)によると、震災後は全国から約40隻ものヨットやカヤック、レスキュー艇が寄贈された。「海の仲間に応援してもらい、国体が開催できた」と感謝する。
 宮古市は台風10号の被害も受けたが、大会運営で影響は出ていないという。
 リオデジャネイロ五輪代表で、今国体に出場した富沢慎選手(新潟・トヨタ自動車東日本)は「復興で大変なのに例年と変わらない国体を準備してもらい、ありがたい」と話した。


2016年10月03日月曜日


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