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<仙台いじめ自殺>被告7生徒 いじめ否定

男子生徒の死を悼み、学校に隣接する公園には2年たった今も花や飲料が手向けられていた=2016年9月23日

 仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月に自殺したのは同級生によるいじめが原因だとして、遺族が市と現在中学3年の男子生徒8人に約5500万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が3日、仙台地裁であり、市と生徒8人はいずれも請求の棄却を求めた。
 生徒8人のうち7人は「いじめと評価される事実はない」などといじめの存在を否定。残る1人は「詳細は追って主張する」とした。市側は「いじめの事実は認めるが、いじめが自殺につながることは予見できなかった」と主張した。
 男子生徒の父親は閉廷後に仙台市内で記者会見し、「息子のつらかった思いを全国に知らせ、いじめはいけないと仙台から訴え続けたい。今後いじめが起こらないよう、裁判が抑止力になれば」と語った。
 訴えによると、男子生徒は館中に14年4月に入学し、半年後の9月21日に自殺を図り、同月27日に死亡した。仲間外れや悪口、からかいなどのいじめを入学直後から繰り返し受けた、としている。
 男子生徒の自殺を巡っては市教委第三者委員会が今年3月の第2次答申で、日常的ないじめが自殺につながったと指摘。学校は認識のずれを修正できず、自殺に至ったと結論付けた。遺族は、第三者委がいじめに関わったと15年6月の第1次答申で認定した同学年の男子生徒11人のうち、特に関与度が高いとされる8人を提訴した。
 遺族は訴訟に先立ち仙台簡裁に調停を申し立てたが、不成立に終わった。


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2016年10月04日火曜日


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