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南蔵王山麓開拓70周年 苦労しのび式典

開拓70年の歴史表示板を地元の子どもたちが除幕した

 南蔵王山麓の宮城県白石市不忘地区に、旧満州(中国東北部)からの引き揚げ者が入植して70周年を記念する式典が2日、市福岡小不忘分校であった。
 住民や出身者ら約150人が出席。不忘自治会長の佐久間純一さん(68)は「引き揚げの時に家族を失った悲しみや開拓の苦労を思うと身につまされる。フロンティア精神を地区民一人一人が新たなものとし、未来に続くよう努力を重ねたい」と式辞を述べた。
 風間康静市長が、初代の入植者16人に感謝状を贈った。このうち藤倉栄男さん(87)は「負けじ魂を満州で仕込まれ、歯を食いしばって入植し、いつの間にか70年。太陽が地平線から昇り、沈む満州にもう一度行きたい」と話した。
 記念式典に先立ち、参加者は地区の墓地にある「入植者先亡之碑」で慰霊式を行い、不忘研修センターの脇に建立した開拓70年の歴史表示板を除幕した。
 不忘地区は1946(昭和21)年10月1日、旧満州から帰国した県出身者ら27人が入植し、原野を切り開いたのが始まり。現在の基幹産業は酪農で、31世帯105人が暮らす。


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2016年10月04日火曜日


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