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<夜ノ森駅>除染でツツジ6000本撤去へ

原発事故前、色とりどりのツツジが咲き誇った夜ノ森駅=2001年

 東京電力福島第1原発事故で避難区域にある福島県富岡町のJR常磐線夜ノ森駅構内のツツジ6000本について、JR東日本が除染工事に伴い、撤去する方針を町に示していることが3日、分かった。「花の駅」として親しまれた町のシンボルだったため、町は別の場所に一部を植え替えるなどの対応を求める。
 町議会全員協議会で町が明らかにした。町によると、8月初旬にJR水戸支社が計画を提示。さらに駅舎北側にツツジの一部を移植する対応を追加した。除染後にホーム両側ののり面に再度植えることについては、地域住民が担っていたツツジの管理が難しいなどの理由で不可能とした。
 町は、公園などでの将来的なツツジ再生を念頭に、駅舎北側以外での仮植えも要請する。全員協での町議の意見を受け、除染方法を工夫し、撤去せずに現場に残せないかも協議する。
 夜ノ森駅があるのは放射線量が高い帰還困難区域。JRは一部区間で運休している常磐線の2019年度中の全線開通を目指しており、11月下旬にも夜ノ森駅の除染に着手する。
 同駅のツツジは1939年、駅のイメージを明るくしようと地域住民が苗木を植えたのが始まり。4〜5月の開花シーズンには、特急列車が徐行運転をして乗客を楽しませた。


2016年10月04日火曜日


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