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<景況感>東北 3期ぶり改善

 日銀仙台支店が3日発表した東北の9月の企業短期経済観測調査(短観)によると、景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業で6となり、6月の前回調査から2ポイント上昇した。改善は3期ぶり。公共事業の前倒し執行や新型スマートフォン関連部品の受注増が全体を底上げした。
 製造業は4ポイント上昇の0で3期ぶりの改善。公共事業向けのセメントや鉄鋼の需要が増え、窯業・土石は24ポイント上昇の54、鉄鋼は20ポイント上昇の0に改善した。電気機械は新型スマホ「iPhone(アイフォーン)7」の発売に伴う需要増で8ポイント改善のマイナス1。
 減速した中国など新興国経済が回復せず、輸送用機械と汎用(はんよう)・生産用・業務用機械は6ポイントずつ悪化した。
 非製造業は2ポイント上昇の10で3期ぶりに改善した。公共事業のほか、民間投資や住宅着工が堅調で、建設は5ポイント上昇の23。建設用機械のリースが伸びた物品賃貸は10ポイント上昇の21となった。
 小売業は4ポイント悪化のマイナス8。台風や残暑の影響で衣料品が不調だった。宿泊・飲食サービスはマイナス13で、プレミアム付き旅行券の効果があった昨年の反動から13ポイント悪化した。
 規模別は大企業の製造業が17ポイント上昇のマイナス4、非製造業は小売業の不振で7ポイント低下の4。中堅・中小は製造が0、非製造が10で、ともに2ポイント上昇した。
 県別DIは表の通り。悪化は宮城だけで、青森、秋田、山形、福島は改善し、岩手は変わらなかった。
 3カ月後を予測した先行きDIは全産業で5ポイント低下の1。製造業は3ポイント悪化のマイナス3、非製造業は8ポイント低下の2を見込む。竹沢秀樹支店長は「公共事業の前倒し執行や新型スマホの投入効果が一服するとの見方が多い」と分析した。


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2016年10月04日火曜日


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