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若者の感性磨き被災地支え活性化

大学生らの前で防災用品のアイデアを発表する高校生(中央奥)。現在、三つのプログラムが進行している=石巻専修大

 石巻専修大(石巻市)が地元の高校、企業と一体となり、東日本大震災で被災した地域の活性化や人材育成に取り組んでいる。本年度始めた事業で、学生らがスマートフォンアプリや防災用品の開発、ラジオ番組制作に励んでいる。大学関係者は「若者の感性を磨き、地域に貢献していきたい」と意気込む。
 「高・大・産連係プロジェクト」と題して、地域の各教育機関と企業の連携を深めるのが狙い。地元の特色を生かした教育を充実させ、将来的に石巻地域を支えていく人材の育成を目指す。
 現在は三つの具体的なプロジェクトが進行中。石巻専修大をはじめ石巻工高と石巻西高の2校、市内の民間企業2社と一般社団法人1社が参加している。今後も企業や高校の協力を得てプロジェクト数を拡大し、学生らが実践的な経験を積める環境を整える。
 プロジェクトの一つ、強化段ボールを使って防災用品を開発するプロジェクトでもメンバーが集まり、試作品の完成を目指して試行錯誤を続けている。9月下旬の会合では、石巻工高生3人が大学を訪れて段ボールを防災バッグや車椅子に活用する構想を発表した。
 これに対し、大学生は強度を調べた試験データを説明。地元の梱包(こんぽう)資材会社「今野梱包」の今野英樹社長(44)が「面白いという気持ちを大切にしてほしい」と助言した。
 ほかにスマートフォンアプリ開発が一般社団法人イトナブ石巻と石巻工高、ラジオ番組制作はコミュニティーFM局ラジオ石巻と石巻西高放送部が、それぞれ石巻専修大生と共同で事業を進めている。
 プロジェクトに参加する理工学部の高橋智准教授(材料力学)は「高校と大学と企業が連携する機会はめったにない。刺激し合って良いものを作っていきたい」と話す。


2016年10月05日水曜日


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