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<ほっとタイム>好きだから 人生共に

愛用のミシンを使って裾上げ作業をする高平さん

◎94歳 針仕事、今も現役

 針との歩みは70年を越える。
 宮城県大和町吉岡の高平ひでさんは94歳の今も針仕事を続ける。近所に縫製店はなく洋服の手直し、ズボンの裾上げと注文はひっきりなし。「好きだからこその人生だね」とほほ笑む。
 結婚を機に終戦後の1945年12月、出身地の同県富谷町から大和町に移り住んだ。夫の兄が町内で洋服店を営んでいた。店を手伝いながら夫婦で縫製を学び、洋服の仕立てを請け負う「テーラータカヒラ」を50年に開店した。
 4年前に亡くなった夫は手先が器用で、戦時中に軍隊で医務や衛生に従事した。「私も手を動かすことが好きだったので針仕事が楽しくて。二人三脚で店を切り盛りした」と振り返る。
 日本人の体形、服飾文化は変わった。「でも、お直し中心の針仕事は今も昔も変わらない」と言う。
 朝6時に起き、朝食後に新聞を読む。「耳は少し遠くなったが、おかげさんで目はばっちり見える。針仕事はまだまだ続けられそうだよ」とミシンに向かう。(泉支局・北條哲広)


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2016年10月05日水曜日


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