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<ほっとタイム>思い出を生きる力に

北朝鮮から仙台二中に届いた手紙

◎北朝鮮からの手紙

 「楽しかった学生時代を思い出すと懐かしくて涙がボロボロと流れます」
 仙台市青葉区の仙台二中に7月末、1通の手紙が届いた。ハングル表記の切手に「PYONGYANG(ピョンヤン=平壌)」の消印。差出人は同校卒業生と名乗る女性で、19歳だった1960年に家庭の事情で北朝鮮に渡ったという。
 手紙は、約50年間文通していた中学時代の級友と連絡が取れなくなり、所在を知りたいとの内容だった。古里に戻れない寂しさをにじませ、「お調べになられたら、心の底から一生感謝しながら生きることにします」とつづられていた。
 佐藤邦宏校長は、手紙に記されていた級友の住所を訪ねた。4月にどこかの高齢者グループホームに入所したらしいと近所で聞いたが、独居だった級友の行方を知る人はいなかった。
 佐藤校長は全校集会で手紙を紹介。「中学の思い出を生きる力に頑張っている先輩がいる。学校生活は良いことも、つらいこともあるが、経験を積んで人生の力にしてほしい」と呼び掛けた。(相沢みづき)


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2016年10月01日土曜日


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