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<岩手国体>エアピストル 佐々木初優勝

ライフル射撃成年女子エアピストルで大会新記録で初優勝を飾り、正広さん(右)に賞状を見せる岩手・佐々木

 第4日は4日、八幡平市田山射撃場などで行われ、ライフル射撃の成年女子エアピストルで佐々木千鶴(岩手)が大会新で初優勝した。

◎父の指導で急成長

 静かに銃を構えながら、心の中は闘志に燃えていた。「絶対に勝ちたい」。ライフル射撃成年女子エアピストルで大会新記録で初優勝を飾った佐々木は、地元で頂点に立つ一心で突き進み、最高の結果で願いをかなえた。
 予選を1位で通過し、上位8人で争うファイナル。最下位が順に脱落するルールの重圧の中、1人だけ満点の10.9点を含む9点以上の得点を重ねた。「苦しかったけど、『うまくいかないまま終わったら意味がない』と気持ちを切り替えた」。最後まで集中力が途切れることはなかった。
 競技を始めたのは5年前。勤務する岩手県警のけん銃特別訓練部が地元国体での強化に向けた選手の募集に申し込み、女性でただ一人選ばれた。部の監督の父正広さん(55)は国体に4度出場した元選手で、子どもの頃に競技に打ち込む父の仲間の姿に憧れた。
 正広さんは「警察組織の中で競技に親子で取り組むなら、結果を残さないと許されない」と覚悟を決めた。娘に射撃姿勢などの基本技術の練習を徹底した。佐々木も思いは同じ。持ち前の体幹バランスと勝ち気な性格で急成長し、4月には日本代表入りした。
 優勝を決め、佐々木は競技役員を務めた父と握手を交わした。「よく頑張った」とたたえる父を前に「良かったあ」。うれし涙が止まらなかった。二人三脚で目指した夢が結実した。
 148センチ。盛岡市在住。30歳。(原口靖志)


2016年10月05日水曜日


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