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<イチゴワイン>被災農家らのワイナリー完成

内覧会で真新しい醸造タンクなどが披露された

 宮城県山元町の被災農家でつくる農業生産法人「山元いちご農園」が建設していたワイナリーが完成し、5日、内覧会があった。試験醸造した地元産イチゴを使った醸造酒「イチゴワイン」の評判は上々。12月の初出荷に向け、本格稼働に入る。
 同町山寺の農園敷地内に整備したワイナリーは木造平屋384平方メートル。大小九つ計6000リットルのタンクで、イチゴワインやリンゴのシードルなどを造る。イチゴ加工施設なども併設。事業費は計約3億円で、国の補助金などを活用した。
 スタッフはイチゴワイン開発のため宮城大の協力を得て、大学の実験室で試験醸造を繰り返し、甘酸っぱいイチゴの風味とすっきりとした飲み口を実現させた。当初はシードルと合わせて年間1万5000本(720ミリリットル)を醸造する。
 今春専門学校を卒業し、醸造担当として同農園に就職した村田恵利佳さん(22)は「味や色のバランスが難しかったが、徐々に形になった」と手応えを語る。
 12月からワイナリーの見学も可能になる。同農園の岩佐隆社長(61)は「生産者自らが地元のイチゴを使って造るイチゴワイン。町の復興につなげていきたい」と意欲を語った。


2016年10月06日木曜日


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