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在仙プロ球団 台湾のファン獲得に照準

仙台のプロスポーツ球団が観戦をPRする中国語のパンフレットや雑誌

 仙台市のプロスポーツ球団が台湾のファン獲得に乗り出している。スポーツ観戦は、訪日リピーターの多い台湾の旅行客にとって目新しい都市型の観光資源。6日から仙台−台北線の定期便の毎日運航が始まり、インバウンド(訪日外国人旅行者)増加を狙う市もてこ入れを図る。
 サッカーJ1仙台となでしこリーグの仙台レディース(仙台L)を運営するベガルタ仙台は10〜11月、台湾の格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾の利用者にユアテックスタジアム仙台の入場料を半額にするサービスを実施する。
 同社の利用者は個人客が多く、行き先を固定せず来日する傾向に着目。機内で配る中国語(繁体字)のパンフレットでユアスタまでのアクセスの良さを伝え、誘客を目指す。
 竹中嘉久経営企画本部長は「台湾のサッカー人気はこれからという段階だが、長期的な視点でファンを開拓したい」と意気込む。
 プロ野球東北楽天を運営する楽天野球団は今年、繁体字のウェブサイトを開設。台湾出身のソン・チャーホウ投手(24)と育成契約を結んだ。
 日本のプロ野球は台湾でもテレビ放映されている。8月には仙台市と連携して台湾の旅行誌「TTN TAIWAN」に楽天Koboスタジアム宮城の特集コーナーを掲載。球団は「台湾は野球熱が高い。PRを本格化させたい」と話す。
 2015年に仙台市内に宿泊した台湾の旅行者数は3万7600人と外国人最多で、2位の中国の約3倍だったものの、増加率は全体の平均を下回った。週8便で毎日運航が始まる台北線は12日には週10便に増えるが、誘客策は自然や食、温泉のPRだけでは通用しなくなるとの見方がある。
 奥山恵美子仙台市長は8月に台湾を訪問した際、現地の旅行業界に仙台のスポーツ観光の魅力をアピール。両球団と台湾側の航空会社やメディアなどとの橋渡しの取り組みを始めた。
 市は「リピーターの多い台湾の訪日客に対し、仙台は都市の体験型観光という特徴を打ち出す。両球団の存在をインバウンド増につなげたい」と意欲を示す。


2016年10月06日木曜日


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