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<防潮堤>石巻・雄勝住民「もっと議論を」

雄勝町中心部の防潮堤について意見が交わされた説明会

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市雄勝町中心部で建設計画が進む高さ9.7メートルの防潮堤を巡り、住民説明会が5日、開かれた。県と市の担当者は工事を進める方針を改めて伝達。出席者からは賛否のほか、住民の本意をくんで議論を深めるよう求める声が上がった。
 説明会は市雄勝総合支所であり、住民ら約70人が参加。県東部地方振興事務所の担当者は「防潮堤は津波から住民の生命や財産を守り、背後の施設や道路を防護する」と強調した。
 ある男性住民は「中心部の道路は周辺の浜や女川町へ通じている。景観を重視しながら早く工事を進めてほしい」と要望した。
 伊勢畑防災集団移転団地の自治会長阿部晃成さん(27)は「行政の方針にのるかそるかになってしまっている。住民の考えをベースに防潮堤の形を工夫したり、避難計画を作ったりするべきだ」と訴えた。
 防潮堤建設の是非を問う活動をする同町の大川砂由里(さゆり)さん(48)は、配布資料の情報が行政の持つ情報と比べ少ないことに驚いた。大川さんは「大勢の欠席者にどう説明を広めていくのか行政への疑問を感じる」と指摘し、「住民は賛成、反対を問わず、防潮堤建設にもっと関心を持ってほしい」と望んだ。


2016年10月06日木曜日


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