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<北海道新幹線半年>函館観光 東北から急増

五稜郭タワーから函館の街を眺める東北からの観光客ら=函館市内

 北海道新幹線開業(3月26日)から半年が過ぎ、東北から北海道函館市を訪れる観光客が宮城、岩手両県を中心に急増している。半年間で、観光名所の来訪者は前年同期比で2倍、同市方面の旅行商品の利用者は3倍近くに伸び、開業効果が鮮明に表れた。仙台−新函館北斗間は2時間半。市や観光業界は「宮城、岩手は重要なターゲット。さらに誘客に力を入れる」と期待する。
 今月2日、ツアーを利用し、同市の五稜郭タワーをきょうだい6人で訪れた宮城県富谷町の無職鶴田とも子さん(65)は「新幹線で来てみたかった。仙台から函館まであっという間だった」と笑顔を見せた。
 盛岡市の会社員高橋恵さん(34)は同僚と函館駅近くの函館朝市に足を運んだ。「1泊2日の温泉旅行に来た。盛岡駅からとても近く感じた」と利便性を実感する。朝市で海産物販売店を営む竹田玲子さん(69)は「東北からは3割ほど増えた印象。新幹線で来る人が多い」と話した。
 4月1日〜9月20日に五稜郭タワーを訪れた東北からの入場者数は前年同期比2倍の約9万5900人。全体の伸び率(1.4倍)を上回った。県別では宮城が3.4倍の約3万3100人で最も多く、福島2.6倍、山形2.5倍、岩手2.2倍、秋田1.2倍、青森1.1倍だった。各県とも15年までの減少傾向から増加に転じた。
 同タワー営業部の横山傑アシスタントマネージャーは「東北は個人利用客が多いが、今年はツアー利用も伸びている。新幹線を使った社内研修旅行での立ち寄りも増えた」と話す。
 JTB東北(仙台市)によると、東北全域の函館方面行き旅行商品の利用者数は4〜9月、前年の2.5〜3倍に伸びた。10月以降の予約も順調に推移する。
 CSR推進室担当者は「伸び幅は北陸新幹線開業時を上回り想定を超えている。新函館北斗行き列車にそのまま乗車できる仙台、盛岡周辺からは特に人気が高い」と話す。客層は20代から高齢者まで幅広く価格帯の偏りも少ないという。
 函館市観光企画課の本吉孝年課長は「アクセス性向上が仙台、盛岡周辺の人たちの初来訪を後押ししている。今後も魅力あるまちづくりに取り組み、再訪につなげたい」と意気込む。


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2016年10月07日金曜日


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