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<台風10号>水没の鍾乳洞「安家洞」仮再開

安家洞の内部を確認する工藤社長(右)とガイドの大崎さん=6日

 台風10号豪雨で被災し、閉鎖していた総延長23.7キロの日本最長の鍾乳洞「安家(あっか)洞」(岩手県岩泉町)が7日、仮オープンする。ボランティアの手を借りて、入り口をふさいだ土砂を取り除いた。38日ぶりの復旧で今年は11月末まで営業する。運営する安家洞観光開発の工藤栄吉社長(64)は「皆さんのおかげで早期に復旧できた。安家地区の復興を発信し、多くの人に来てほしい」と意気込む。
 安家洞は台風10号の豪雨が染み込んで増水し、最低部から10メートル近くの地点まで水没。カーテン状の鍾乳石が折れたり、木製の階段の一部が壊れたりした。
 復旧作業には弘前大探検部などの安家洞ファンら、ボランティア100人以上が駆け付けた。通路をふさぐ土砂を元の場所に戻すなどし、4日には最奥部に至るまで鍾乳石に大きな被害がないことを確認した。照明に被害はなく、約500メートルの観光洞は見学できる。ガイドを伴って進むコースも一部でまだ水が引いていないものの、奥まで探検できるという。
 安家洞は国内では数少ない迷宮型鍾乳洞。国の天然記念物に指定されている。ガイドの大崎善成さん(52)は「元々、雨水の天然の排水路のようになっている。増水した跡も含め、自然のままの鍾乳洞の姿を楽しんでほしい」と話す。
 同町岩泉にある「龍泉洞」は洞内が浸水被害を受け、再開まで4、5カ月かかる見通し。
 安家洞は11月30日まで無休。入場料は通常の半額で大人500円、小中学生300円、小学生未満は無料。受け付けは午前9時半〜午後3時半。通路の修復などをして来年4月15日に通常営業を始める。連絡先は安家洞観光開発0194(24)2011。


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2016年10月07日金曜日


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