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いわきで仮設住宅4棟全焼 1人けが

激しく炎を上げて燃え広がる仮設住宅=6日午後5時35分ごろ、いわき市

 6日午後4時20分ごろ、福島県いわき市好間工業団地の「好間工業団地第3応急仮設住宅」の自営業菅野丈司さん(37)方から出火、木造平屋の仮設住宅4棟の計約650平方メートルが全焼した。菅野さんの長男(16)が煙を吸い、喉に軽いやけどをした。いわき中央署が出火原因を調べている。
 仮設住宅は、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県大熊町からの避難者が住む。町によると、町いわき出張所の南側を中心に長屋形式の31棟(計122戸)があり、現在は約70世帯の計約160人が居住。全焼した4棟(計19戸)には5世帯の計12人が住んでいた。
 全焼した棟に母、妻、子ども2人と計5人で住んでいた会社員塚本翔さん(29)は「原発事故後、新潟や茨城に避難し、3年半前にここに落ち着いた。自宅から持ち出した父の位牌(いはい)や思い出の写真など全てなくなった。何も言えない」と語った。
 町は出張所2階を避難所として開放した。現場に駆け付けた渡辺利綱町長は「自宅が焼けた人は、もう一度避難することになり、精神的な負担が大きい。個々の事情をよく聴き、空いている仮設に案内するなど生活に支障がないよう対応したい」と述べた。
 市内は当時、強風注意報が出ていた。初期消火に当たった40代の男性会社員は「パーンパーンと音が鳴り続け、大声も聞こえてきた。延焼が激しく近づけなかった」と振り返った。全焼した棟とは別の棟に住む女性(55)は「黒い煙が来て、母と孫を連れて逃げた。仮設に住むのが怖くなった」と話した。


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2016年10月07日金曜日


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