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<大河原町長選>現前2氏 争点で主導権争い

大河原町長選の立候補予定者の訴えに耳を傾ける町民
斎 清志氏
伊勢 敏氏

 任期満了に伴う宮城県大河原町長選(11日告示、16日投開票)に向け、立候補を予定する現職伊勢敏氏(68)と前町長斎清志氏(63)の両陣営が争点の設定を巡って主導権争いを繰り広げている。斎氏陣営は伊勢氏が2012年の前回町長選で掲げた町民税減税などの公約が実現しなかったことに的を絞り、批判を展開。伊勢氏陣営は4年間の実績を強調した上で、前回論点となった道の駅整備の是非を再び持ち出し、攻勢を狙う。(大河原支局・柏葉竜)

 9月25日にあった斎氏の総決起大会で、庄司久治後援会長が「今回は現職の公約違反を町民がどう判断するかの選挙だ」と声を張り上げた。支持者約300人を前に、斎氏本人は「町民の町への誇りを取り戻したい」と訴えた。
 斎氏陣営が矛先を向けるのは、伊勢氏の相次ぐ公約見直しだ。伊勢氏は、前回掲げた町民税の5%減税や町立老人ホームの設立を断念。代替策として水道料金引き下げと民間による特別養護老人ホーム整備を打ち出したが、批判は根強い。
 前回敗れた斎氏がリターンマッチに挑む決意をした背景にも、公約見直しをはじめとする現町政への不満の声がある。地元の柴田選挙区の自民党県議高橋伸二氏や、町議9人の支援を受け訴えの浸透を図る。
 一方の伊勢氏は9月10日に町政報告会を開き、約300人が集まった。柴田選挙区の民進党県議須藤哲氏や町議6人も出席した。
 登壇した伊勢氏は、若い世代を呼び込むため子ども医療費助成拡大や企業誘致を実現させたと説明。「町の方向性がこのままでいいかどうか確認するのが今回の選挙だ」と語った。
 伊勢氏陣営は、町内に道の駅は不要だとの立場も強くアピール。「赤字を増やす道の駅より、雇用と税収を増やす企業誘致」と主張する。
 2人の一騎打ちとなった前回町長選は道の駅整備が争点となり、薬局経営や会社社長の経験がある民間出身の斎氏が推進を主張。労組出身で衆院議員秘書や県議2期を歴任した伊勢氏が反対を唱え、斎氏を約550票差で破った。
 道の駅について斎氏は今回「自分から整備するとは言わないが、必要性の議論は否定しない」と発言。伊勢氏陣営は斎氏の曖昧な立場を突き、追い風を受けた前回の再現をもくろむ。
 伊勢、斎両氏が町長選で戦うのは、元町職員を交えた三つどもえとなった08年の前々回から3度目。有権者は2人の評価の「軸」を見定めながら、戦いの行方を注視する。


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2016年10月08日土曜日


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