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津軽海峡渡るリネン 函館で事業拡大

函館向けリネンの仕上げを行う東洋社の本社工場=青森市南佃2丁目

 クリーニング業の東洋社(青森市)が、北海道函館市でホテルなどにシーツやタオルをレンタルするリネンサプライ事業を急拡大している。本社工場でクリーニングしたリネンを毎日、津軽海峡を渡るフェリーで届ける仕組みで、2017年3月期の函館での売上高は1億円に達する見通しだ。

 同社は北海道新幹線開業を見据えて13年6月、全国有数の観光都市で宿泊施設の多い函館市に函館営業所を開設。函館のリネンサプライは地元業者がほぼ独占していたが、営業強化で取引先を増やしてきた。
 津島浩司常務は「リネンの色の選択や施設の名入れなど全国では当たり前のサービスが函館ではなかった。商機があると考えた」と函館進出を振り返る。
 青森市でクリーニングしたリネンは朝の交換に間に合わせるため、未明に函館に着くフェリーでトラックごと運搬。回収したリネンは夕方には青森に到着する仕組みだ。フェリーの欠航、遅れなどのリスクもあるが、函館営業所に予備のリネンを多く保管することで対応している。
 当初はホテル数社だった取引先は飲食店、食品工場などを含め約40社に増加。17年3月期の全体の売上高約15億円のうち函館分が約1億円を占めると見込む。函館分は初年度の約700万円から大幅に増えている。
 湯の川温泉のホテル「笑 函館屋」も取引先の一つ。運営するノースカントリー(札幌市)の鈴村保司社長は「サービスは申し分ない。青森からの参入は閉塞(へいそく)感のある函館経済の刺激にもなるはず」と評価する。
 東洋社の津島常務は「さらに取引先、売上高ともに拡大できる手応えがある。将来的には函館での工場開設も検討したい」と話す。


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2016年10月08日土曜日


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