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<台風10号>浸水被害…龍泉洞の水 生産再開

再開した「龍泉洞の水」の生産ライン=7日

 台風10号豪雨で被災した岩手県岩泉町の第三セクター岩泉産業開発は7日、中止していたミネラルウオーター「龍泉洞の水」の生産を再開した。日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」の中にある水をくみ上げるポンプが浸水被害に遭い、故障していた。再開初日は2リットルのペットボトル2万1000本を生産。来週初めにも首都圏などへ出荷する。
 同町岩泉の工場で、日本の名水百選に選ばれた龍泉洞地底湖の水をくみ上げる。ろ過を6回繰り返して無菌室で充填(じゅうてん)する。カルシウムなどのミネラルを豊富に含む軟水で、昨年は約200万本を売り上げた。
 台風10号豪雨で一時、地底湖の水が濁って水質が心配されたが、6日に検査をクリアした。人気商品の缶コーヒー「龍泉洞珈琲(コーヒー)」の生産も順次再開する。
 岩泉産業開発は、同町乙茂の道の駅「いわいずみ」と隣接する畑ワサビや短角牛の加工場も被災した。土砂が流れ込み、再開の見通しが立っていない。被害額は約10億円に上るという。
 町が管理する龍泉洞は照明などが壊れて閉鎖中。再開まで4、5カ月かかる見通し。岩泉産業開発の佐々木廣樹常務は「龍泉洞はまだ入れないが、龍泉洞の水を飲みながら待っていてほしい。岩泉町を訪れる皆さんや生産者のために、道の駅などの施設も一日も早く復旧したい」と話した。


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2016年10月08日土曜日


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