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<いわき仮設火災>全焼世帯に空き部屋提供

仮設住宅4棟が全焼した現場の実況見分をするいわき中央署員ら=7日午前、いわき市

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県大熊町の避難者が暮らすいわき市の「好間工業団地第3応急仮設住宅」で6日に発生した火災で、大熊町は7日、全焼した4棟(計19戸)の住人に同じ仮設住宅の空き部屋を提供することを決めた。いわき中央署は同日、現場で実況見分を実施した。
 町によると、全焼した4棟に暮らしていた5世帯のうち、7日現在で3世帯が仮設内での転居を希望。町が電化製品や布団などの生活用品を用意する。
 仮設の別の部屋に移ることを決めた山本重男さん(67)は「大熊の自宅は帰還困難区域で戻れる見通しがない生活なのに、全てが燃え、ますます先が見えなくなった。早く大熊に帰りたい」と話した。
 いわき中央署によると、火元の部屋の外に増設され、囲われたデッキ周辺の焼け方が激しかった。カメの飼育場所となっており、温度管理装置などがあったという。
 いわき市消防本部などは仮設住宅を回る活動を開始。7日は市内3カ所を訪れ、チラシを配って火災への注意を呼び掛けた。
 このうち南台仮設住宅には福島県双葉町の130世帯215人が暮らし、高齢者が多い。消防署員らと戸別訪問した町生活支援課の担当者は「自治会が解散しており、消火栓の数も少ない。訓練の実施や連絡、避難方法の確認など、火事への備えを改めて検討し、強化したい」と話した。


2016年10月08日土曜日


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