岩手のニュース

車窓に被災地 三陸鉄道が「大学ゼミ列車」

レトロ調の列車内で講義を受ける学生たち

 三陸鉄道(宮古市)は8日、「大学ゼミ列車」を南リアス線(盛−釜石間)で初めて企画した。学生たちが列車内で「講義」を受けたり、沿岸部の住民らと交流したりしながら、東日本大震災からの復興状況などを学んだ。
 岩手県立大宮古短期大学部の学生25人が参加。貸し切り列車内で約1時間、草野悟・三陸鉄道総合企画アドバイザーを講師に、災害公営住宅入居後の孤立や地場産業の人員不足など、復興の実情を教わった。
 吉浜駅(大船渡市)では途中下車し、近くの漁港に立ち寄り、地元の若手漁師の話を聞き、海産物なども味わった。参加した1年の佐藤奏絵さん(18)は「復興が遅れているのかなと感じた。いつもは講義室なので新鮮だった」と話した。
 三陸鉄道は学校側の希望に応じた現場、講師などのプログラムを設定する。同社は「全国の大学へ発信し、多くの学生に足を運んでもらいたい」と利用を呼び掛けている。


2016年10月09日日曜日


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