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<福島第1>汚染水除去 サブドレン機能強化

 東京電力は福島第1原発1〜4号機の地下にたまっている放射能汚染水の処理に向け、建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げる取り組みを強化する。氷の壁で地下水流入を減らす「凍土遮水壁」が仮に効果を発揮しない場合でも、くみ上げ量を増やすことで、2020年中に建屋滞留水を全て取り除けると見込んでいる。
 サブドレンは建屋を取り囲むように設置された42基の井戸。事故後に新設した護岸近くの「地下水ドレン」5基と共に地下水をくみ上げ、浄化後に海に流している。
 昨年9月に本格稼働。1日450トン前後をくみ上げているが、地下水を集めるタンクなどの容量が不足し、豪雨時にくみ上げ量を増やせない状態が続く。配管内に鉄分が付着し、くみ上げ能力が低下している井戸がある。
 東電は3基の集水タンク(1基1000トン)を7基に増設。浄化設備を2系統にし、処理水の一時保管タンクを3基増やす。配管を清掃している際も井戸を稼働できるよう、現在は複数の井戸で共用となっている配管を単独化。1日800トンの処理容量を1500トンまで引き上げる。
 塩分や放射性物質濃度が高く一部をタービン建屋に戻している地下水ドレンも、浄化装置を整備し、建屋への移送量を半減させる考え。サブドレンの増設や津波で壊れたままの既存の井戸復旧も検討する。
 地下水ドレンの浄化装置は年度内に稼働。共有配管の単独化やサブドレン浄化設備の増設などは17年度前半までに完了させる予定だ。
 1〜4号機の建屋には6万8000トンの汚染水がたまっている。東電はサブドレンの運用強化で、20年9月に滞留水を全て除去できると見込む。凍土壁が効果を発揮した場合には、18年8月に完了を前倒しできるとしている。


2016年10月10日月曜日


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