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<柳之御所遺跡>堀を埋め戻した跡確認

堀の埋め戻しで使った土留めとみられる丸太(溝の手前)

 奥州藤原氏の政庁跡とされる岩手県平泉町の柳之御所遺跡を調査している県教委は、周囲の堀を埋めた土木工事とみられる痕跡を新たに確認した。付近にある世界遺産の構成資産・無量光院跡などとの関連を示すまちづくりの重要な手掛かりとみている。
 県教委が9月24日に現地説明会を開いた。内側と外側に二つある堀跡のうち年代的に新しい内側の一角に集中して、人為的に埋めた土の層と土留めとみられる丸太を発見した。
 埋め立てが確認されている外側でも、掘り直しの跡が見つかった。12世紀末、藤原氏の政権末期に行われた工事の可能性が高いという。
 今回の発掘地点は無量光院跡や藤原氏3代秀衡の居館とされる伽羅之御所(きゃらのごしょ)跡と距離的に近く、県教委は世界遺産追加登録への足掛かりにする考えだ。
 発掘を担当した県埋蔵文化財センターの村上拓主任文化財研究員は「中心部に面したエリアで、大量の土砂で意図的な埋め戻しがあったことは興味深い。人の行き来を重視したかなど堀を埋めた理由について継続的に研究を進めたい」と話した。


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2016年10月10日月曜日


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