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<楽天>外国人と故障 誤算ばかり

オリックス21回戦で、右越えソロを放つ茂木。早くも中心選手のような存在感を示している=9月12日、コボスタ宮城

 東北楽天は梨田昌孝監督就任1年目を62勝78敗3分けの5位で終えた。東北楽天を担当する取材班4人が今季の戦いぶりを振り返るとともに、来季への収穫やオフの補強などについて語り合った。

◎シーズン終了 担当記者座談会

 A 最後は5位で終わった。最下位脱出しただけいいという見方もあるが。
 B 誤算ばかりだったからね。まず開幕後約1カ月で帰国、退団したゴームズ。
 C 日本の変化球攻めに対応し切れなかった。
 D 他の外国人ともうまくなじめていなかった。
 A ベンチで1人で難しい顔をして喉あめばかりなめていた記憶がある。
 B 熊本地震の時は、ちょうど福岡遠征中。ウィーラーも含め、揺れを相当怖がっていた。
 D 8月にアマダー、ペレス、ペゲーロが活躍したが、外国人の途中補強が遅きに失した感はある。
 C 夏場の遠征時、「『頼み込んでようやく球団が外国人獲得してくれたよ』と梨田監督がぼやいていた」と、ある解説者が話していた。
 D 2番から外国人が3人並ぶ打順にした時はチーム内でも一部不評だった。ある選手は「外国人で一発狙うだけの野球が面白いのか」って言っていた。
 A 新外国人トリオに埋没したが、聖沢はウィーラー以外の野手でただ一人、年間通して1軍にいて打率2割9分4厘。先発機会が激減しても腐らず、頑張っていた。
 C 中軸の銀次と今江は期待に反した。併殺打が今江は13、銀次は20もあった。
 B ブリガム、リズの新助っ人投手2人も共に0勝と完全に当てが外れた。
 A そろそろ収穫の話を。新人の茂木は打率2割7分8厘で、遊撃手に定着した。既に中心選手と言っても異論ないでしょ。
 B 審判や塁上に来た相手選手にもお辞儀するくらいの優等生だね。模範的発言が多いが、時々いい味を出す。1試合2本塁打した9月12日、バックスクリーンに1本目を打った時、「次は一線級の投手から打ちたい」だって。打たれた若手投手には申し訳ないが、打って当たり前と言いたげなプライドを感じた。
 A 古いが、本塁打を打っても不満げだった前田(智徳、元広島)みたいな孤高の雰囲気が漂う。前田も若い時は走攻守三拍子そろった選手だった。
 D 同年代相手には少しビッグマウスになるみたいで、打席に向かったある選手に「あの投手はイージー。打てる、打てる」とハッパを掛けることもあったとか。
 C 安楽も後半戦で先発に定着。「則本に続く存在がちょっとだけ出てきた」と監督も喜んでいた。
 A 一時は救援に転向していたんだけれどね。監督は「救援転向に失敗したが、その後の2軍での先発調整がいい方に出た」って。急がば回れということかな。そうそう、梨田監督1年目のかじ取りはどう感じた? 一言で表現すると…。
 C 「試運転」。
 A なるほど。球団幹部も終盤の遠征先で、「1年目はピンチやチャンスで選手がどう働くか、性格や能力を把握するのが大変だ」と監督に同情的だった。
 D 梨田さんの本領は2年目に発揮される。過去に率いた近鉄、日本ハムともリーグ優勝だから。
 B オフは先発投手強化が急務でしょう。
 C ドラフトは5、6球団程度の抽選覚悟で田中(創価大)かな。10勝以上できるという触れ込みだし。仙台市出身の岸(西武、東北学院大出)がフリーエージェント(FA)宣言すれば面白い。球団は獲得にかなり乗り気で、「ほかに負けない額を出す」と総額十数億円の複数年契約を準備したという情報もある。
 A 東北楽天の場合ドラフトのくじ運はいいし、FAでは星野球団副会長のカリスマ性と交渉術もある。オフはフロントに期待だね。


2016年10月12日水曜日


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