福島のニュース

浪江再生へ希望の実り 実証栽培3度目

地元の生産者(右端)に教わりながら稲を束ねる学生たち

 東京電力福島第1原発事故に伴い全町避難する福島県浪江町で10日、実証栽培したコメの収穫作業があった。5月の田植えに続き、町の呼び掛けに応じた県内外の大学生約50人が稲刈りに取り組んだ。
 収穫したのは酒田地区の松本清人さん(77)の水田。学生らがコシヒカリの稲を鎌で刈って束ねた。新潟県南魚沼市出身で福島大1年の俵山萌さん(19)は「浪江を訪れたのは初めて。水田の景色は故郷と変わらない。コメもきっとおいしいと思う」と笑顔で話した。
 本間茂行副町長は「実際に浪江に来て感じたことをインターネットなどで発信してほしい。将来は町の農業再生に力を貸してくれればうれしい」と期待した。
 実証栽培は原発事故後3度目で、約2.1ヘクタールでコシヒカリを栽培。今年は井戸水に加え河川水も初めて使った。収穫した約6トンは全量全袋検査を経て、農協や東京のNPO法人を通じて販売する。昨年まで放射性物質は基準値未満だった。


2016年10月12日水曜日


先頭に戻る