宮城のニュース

仮設に大量のごみ 退去者が放置か

仮設住宅団地に残されたごみの撤去作業=11日、仙台市宮城野区の扇町1丁目公園仮設住宅

 東日本大震災の被災者が暮らす仙台市内のプレハブ仮設住宅団地から大量のごみが発生している。市内の入居者全員の退去が今月末に迫る中、一部の住民が放置したり、不要になった支援物資が残されたりしたとみられる。市は「プレハブ解体工事に支障が出る」として処分を急いでいる。
 市が市内の仮設住宅団地6カ所に設けたごみ集積所の一つ、扇町1丁目公園仮設住宅団地(宮城野区)では11日、業者が自転車やバイク、タイヤ、ソファ、扇風機など4トントラック3台分のごみを運び出した。消費者にリサイクル料金の負担を義務付けた家電リサイクル法対象のテレビなどもあった。
 「復興支援でもらった物が多く、もったいない。処分は余計な出費だ」と市の関係者は嘆く。市が仮設住宅団地に残されたごみを処分するのは、今春に続き2回目。今回は15日までに六つの集積所のごみを撤去する予定で、約100万円の処分費用を見込む。
 市は放置された物品の所有者の特定を進めてきた。だが、住戸の外に残されると「所有者を突き止められない」(市仮設住宅室)のが実情。不明の場合は張り紙による一定期間の告知などを経て廃棄している。
 放置自転車については県警と連携し、防犯登録を基に市が所有者に連絡してきたが、今回は登録があった18台とも連絡が付かなかったり断られたりして、引き取り手はいなかった。
 市仮設住宅室の担当者は「放置物は行政が処分せざるを得ないが、仮設住宅団地で粗大ごみを回収する仕組みをつくるなど、工夫の余地があるかもしれない」と話す。
 市内のプレハブ仮設住宅団地18カ所のうち、今月1日現在で15カ所が入居者ゼロとなった。残る3カ所の8世帯12人は今月末までに退去する見通し。


2016年10月13日木曜日


先頭に戻る