山形のニュース

<ほっとタイム>「音の風」いつまでも

池田さんをしのぶ会で歌う山形県最上町の人たち

◎音楽で復興支援・故池田さん

 言葉に出さなければ伝わらない
 言葉にしてみても伝えることができない
 でも音楽や歌なら心をつなげられる
 「弦さん」「弦ちゃん」。山形県最上町の住民にそう慕われた東京都の音楽家池田弦(げん)さんが7月、虚血性心疾患で亡くなった。48歳だった。冒頭の文は東日本大震災後、歌の力を信じて書いた詩「音の風」の一節だ。
 池田さんは、東京から最上町に移り住んだバイオリニストの母敏美さん(73)に会いに来る傍ら、2004年から町内の小学生らに合唱を指導。歌う楽しさを伝えた。復興支援の演奏会も開き、同町に避難した被災者を音楽で励ました。
 元町教育長の五十嵐隆一さん(68)は「人を前向きにさせる名プロデューサーだった」と死を惜しんだ。
 町内で先日あったしのぶ会。出席者約250人は「千の風になって」などを合唱した。「音の風を吹かし続けたい」と願った池田さんに応えるような、心のこもった歌声だった。(新庄支局・菅野俊太郎)


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2016年10月13日木曜日


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