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<オオカミ絵>焼失…3年半ぶり帰還

生き生きと遊ぶオオカミたちの絵が拝殿の天井に復活した山津見神社

 東京電力福島第1原発事故で避難が続く福島県飯舘村佐須の山津見神社で、火災で焼失後、復元されたオオカミ絵が3年半ぶりに拝殿の天井に復活した。全242枚の設置工事が12日に完了。村の暮らしを守る「山の神」の使いとして、2017年3月末に避難指示解除となる住民の帰還を待つ。
 オオカミ絵は1904(明治37)年、旧相馬中村藩の絵師によって描かれ、2013年4月の拝殿の火災で焼けた。東京芸術大の荒井経准教授と保存修復日本画研究室の大学院生ら20人が昨年夏から復元作業に当たってきた。
 拝殿は昨年6月に再建され、オオカミ絵は二間の天井に分けて取り付けられた。自然の懐で遊ぶオオカミの姿は生き生きとして多彩。貴重な信仰遺産を参拝客に隅々まで眺めてもらえるように照明も工夫された。
 山津見神社の例大祭は11月16日。毎年3日間で3万人が集った祭りは原発事故後、1日限りの開催が続く。「オオカミ絵が神社に戻り、名実共に復活の節目の年。多くの人が訪ねてほしい」と権禰宜(ごんねぎ)の加藤啓介さん(38)は期待する。連絡先は山津見神社0244(42)0846。


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2016年10月13日木曜日


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