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ディランさん文学賞 CD、書籍の特需期待

ボブ・ディランさんのノーベル文学賞決定を受けて、CD売り場に告知パネルを置く店員=14日、タワーレコード仙台パルコ店

 今年のノーベル文学賞にボブ・ディランさん(75)が選ばれたことを受け、仙台市内のCD店や書店は14日、店内に関連商品を集めたり広告を飾ったりして販売増への期待を膨らませた。歌手で初めての受賞とあって、ファンからは驚きと喜びの声が上がった。
 青葉区のタワーレコード仙台パルコ店は、ディランさんのCDで特設コーナーをしつらえ、受賞を祝福する手作りパネルを添えた。
 洋楽担当の佐藤雄実さん(34)は「作品の質も人気も高く、社会的に影響力のある現役アーティストは他にいない。受賞をきっかけにより多くの人に聞いてもらいたい」と力を込める。
 太白区の紀伊国屋書店仙台店にはディランさんに関する書籍の在庫が2冊あり、棚から出してレジ横に並べた。作家村上春樹さん(67)はまたも受賞を逃したが、大作裕秀店長(52)は「話題性のある受賞者でありがたい。新たに関連本が出版されるはずで、今後反響が出てくるだろう」と歓迎する。
 ディランさんは今春来日して計16公演を行い、4月に青葉区の東京エレクトロンホール宮城でも歌声を響かせたばかり。長年のファンで会場に出向いた東北大出版会事務局長の小林直之さん(43)は、文学賞受賞に「すごく楽しい違和感を覚える」と興奮気味に話す。
 編集者で文芸評論家でもある小林さんは「日常の風景や人間の当たり前の心を分かりやすい言葉で表現してきた。音楽業界から文学賞を選ぶなら唯一の存在だったと思う」と語った。


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2016年10月15日土曜日


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