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<杜の都のチャレン人>幸せな気持ちを表現

入門講座で笑い文字の特徴や書き方のこつを説明する佐藤さん

◎笑い文字で感謝と喜びの循環広げる/佐藤智恵子さん(54)

 早朝のファストフード店で、夕方の牛丼店で、おいしい食事や丁寧な接客に幸せな気持ちになったとき、ハンドバッグから筆ペンと無地のはがきを取り出してお礼の言葉をササッと表す。文字の脇には、大きな笑顔をあしらう。
 会計時、ちょっぴりドキドキしながら店員にはがきを差し出すと、「もらってもいいんですか?」と決まってうれしそうな反応が返ってくる。今の世の中、ストレスを抱え笑えなくなっている人は多い。「いっぱい渡して、社会に感謝と喜びの循環が広がるといいな」。はにかみながら語る。
 「笑い文字」は、ひらがなや漢字の丸い部分や脇などに人の笑顔を飾る独特の文字。筆ペンを使って書く。一般社団法人「笑い文字普及協会」(岡山市)の広江まさみ代表理事が考案した。はがきに書いて人に贈ったり、名刺などのアクセントにしたりする。同協会は全国で作品展示会を開き、魅力をアピールしている。
 3年前の秋、友人から初めて笑い文字のカードをもらった。「まぁ、かわいい」。一目で気に入り協会のイベントに足を運ぶようになった。6月、東北で初めて協会公認の準講師の検定に合格した。
 準講師は、笑い文字で「ありがとう」とはがきに書く少人数向け入門講座を開くことができる。現在、「ありがとう講師」という肩書で仙台市内を中心に友人らに教えて回る。作品にうまいも下手もない。講座では笑顔の入れ方のこつを伝えるだけ。「最後に、ちゃんと誰かに渡して完成です」
 東北全体に笑い文字仲間がどんどん増えてほしいと願う。協会の初級や上級の講師を目指し、スキルもアップしたい。
 「笑い文字に出合って、他人のいいところがすぐに見付けられるようになりました。ありのままの自分も認められるようになったかな」。自身が描く笑い文字とそっくりの笑顔を見せた。(智)

<さとう・ちえこ>61年仙台市生まれ。仙台歯科衛生士専門学校卒。歯科衛生士。仙台医療秘書福祉専門学校で専任講師を務める傍ら、同市内でヨガの呼吸法を取り入れた笑いの体操「ラフターヨガ」の教室を開く。泉区在住。


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2016年10月15日土曜日


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