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<五所川原農林高> 農業国際認証で大賞

タブレット端末を使用し、リンゴの生育状況を記録する生徒ら

 農産物や農業労働者の安全に関する国際認証「グローバルGAP」を取得した五所川原農林高(青森県五所川原市)が2016年のGAP大賞を受賞した。16カ国26団体の中からの選出。取り組んだ生徒らは「グローバルGAPは農作物の安全性を国際的に保証するパスポートになる」と今後の可能性に期待する。
 GAP大賞はグローバルGAPを取得した団体の中で、目立った功績を上げた生産者などに贈られる。同校は15年、日本の高校で初めて、リンゴ園のグローバルGAPを取得した。今年は水田でも挑戦。グローバルGAPを広く知ってもらうため、9月の審査を農業や学校、行政の関係者らに公開した。
 同校のリンゴ販売先にトレーサビリティー(生産履歴)の仕組みを取り入れたり、NECと連携して認証取得を支援するタブレット端末のプログラムの開発に取り組んだりしていることも評価された。
 生徒らの代表は9月、アムステルダムで行われた表彰式に出席した。同校3年の三浦光貴さん(17)は「国内市場は限界に近づいている。これからは世界に売らなければならない。グローバルGAPは国際的に安全を保証し、(安全面での書類手続きなど)輸出にかかる時間も省けるため、売り込む『武器』になる」と将来を見据える。
 2年の境谷彩華さん(17)は「日本では無農薬で、生産者の『顔』が見えれば安全だと思われている。世界の基準を日本全体に普及させていきたい」と意気込む。

[グローバルGAP]農作物の生産段階でのリスク管理などを目的にした国際認証。ドイツのケルンに本部を置くNPOが審査する。審査項目は、記録の保管や水質、労働環境の整備など数百に上る。約120カ国で、16万以上の農家や法人が取得し、日本では400以上が認証されている。


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2016年10月16日日曜日


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