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サケと希望網ずっしり 楢葉・木戸川で漁始まる

原発事故後、2季目のサケ漁が始まり、木戸川から網を引き揚げる漁協役員ら

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年9月に解除された福島県楢葉町の木戸川で15日、サケ漁が始まった。
 解除後に再開した漁は昨秋に続き2季目。木戸川漁協の役員らが上流から網を広げて下流の網にサケを追い込む「合わせ網」で、昨年の初漁並みの約140匹を捕獲した。
 木戸川は事故前、毎年7万〜13万匹が遡上(そじょう)。漁協は採卵・ふ化事業で1200万〜1500万匹の稚魚を育て、放流していた。東日本大震災の津波被害と原発事故で放流が途絶え、昨年は遡上が激減。8443匹の捕獲にとどまり、今春は135万匹を放した。
 今年遡上するのは、町が避難中に自然ふ化したサケがほとんど。捕獲は昨年より減る可能性があるが、津波で損壊したふ化施設が今年6月に完全復旧しており、漁協は来春1000万匹の放流を目指す。
 漁協ふ化場長の鈴木謙太郎さん(34)は「初めての漁で思ったより多く捕れ、少しほっとした。1000万匹をふ化させるために、7000匹以上を捕獲できれば」と話した。


2016年10月16日日曜日


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