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<ほっとタイム>笑顔つなぎ四半世紀

絵本に囲まれ、来店客を出迎える増田さん

◎2畳半「日本一小さい」絵本店

 「やっと見つけた」「キャラクターがかわいい」。1500冊以上の絵本であふれる2畳半ほどの一室に、にぎやかな声が響く。
 仙台市青葉区中央の雑居ビルにある自称、日本一小さな絵本店「ポラン」。2代目オーナーの増田家次子(かじこ)さん(81)が優しいまなざしで親子連れを見詰める。
 オープンは1977年。初代オーナーが亡くなった90年、手伝いをしていた増田さんが受け継いだ。「絵本が大好き。お客さんの笑顔を見ていたかった」と当時の思いを振り返る。
 11年前から友人と保育所に出向き、読み聞かせにも取り組む。園児から毎年届く似顔絵付きの感謝状。幼い文字で書かれた「ありがとう」の積み重ねに、四半世紀の歩みをかみしめる。
 幼少期に通っていた祖父母が、孫と一緒に訪ねてくることも。最近実感する「本離れ」への寂しさが、癒やされるひとときだ。
 「ポランの絵本で育ってほしいから」。そんな言葉を励みにしながら、世代を超えた縁をつなぎ続ける。(報道部・鈴木俊平)


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2016年10月18日火曜日


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